町と店のはなし

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実家のお墓参りにいきました。

このお寺は、私が生まれ育った町にあるのですが、ここは多摩川を渡ったらすぐ川崎、という東京の端っこ。住宅街の中に、住居を兼ねた小さな町工場がたくさんある、見た目 地味でサエない町ですが、TVでもたまに特集があったりする、技術の結晶を小さな部品に吹き込んで世界へ送り出している、日本の工業を底辺で支える骨太な地域でもあります。
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歩きで一人で来るのは久しぶりなので、笑っちゃうくらい変わらないこの町が面白くて、ふらふら歩いてみる。実家のあった場所には今は新しいお家が建っている。

うかつにふらふら歩くとすぐに知ってる人に会っちゃうので油断できない。
(むこうも、「大きくなったわねえ」とか「キレイになっちゃって」とかいうネタがもう使えないので話題に困るんである)

生まれ育った町というのはいろいろとしがらみがあり過ぎて、「懐かしい」というような あったかい気持ちは沸き起こらないのだけど、やっぱり自分の一部になっているのだろう。自然に自分の足が進路を決めて動き、不思議な感覚になる。

私信: Yくん、面白かったので変わってない風景を写してきましたよ
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駅に行くのにも学校に行くのも、どこへ行く時も必ず通ってた道
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住宅街にいきなりある重要文化財(この門だけ)
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商店街へ出る道(TVドラマの撮影によく使われた典型的な昔ながらの商店街だったけど今はだいぶ寂れた)
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この後、少し電車に乗って、子供の頃から通っている眼科に行ったのだけど、そこは一人暮らし時代のうち4年間 暮らした町。自分の暮らす家を生まれて初めて自分で選んだ場所なので、ここはキュンとくるほど懐かしい。迷わず直感的に住みたいと思った場所というのは、やはり生理的に根本的に好きなところなのだろう。

また私信: アキコ、まだ私、吉○眼科に通ってるのですよ。最初アキコに紹介してもらったんだよね。眼科の女医先生もコンタクト技師のおじさんも当時から変わっていません。


で、家に帰って夕飯。
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豚肉ときのこの炒め煮
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お味噌(紅麹の入ったこれです!)を使って しっかり味にしているのでご飯に合うおかず。

1.玉ねぎを炒める
2.豚肉を加え色が変わったら、きのこ(しめじ・えのき)を加える
3.みりん、お酒で溶いた味噌、味を見て醤油を加え、少し煮詰める









久しぶりの町に行って「寄り食い」ネタがないのが不思議でしたよね!
ふふ、やってないわけがございません。

和蘭豆(らんず) @蒲田
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かつての地元に来ると必ず入るコーヒーのおいしいお店。
おっと、通されたのは一番奥のテーブル。ここは結婚式の翌日、婚姻届を書いたテーブルです。(ええっ喫茶店で!?・・・この後、駅の反対側にある区役所に提出した)

日差しの強い中、お墓の掃除したり町歩きして汗掻いたので、アイスコーヒー(マタリアイスド)。ここは、クリームとガムシロップの要否を先に聞かれ、入った状態で出てきます。

コーヒーが最近あまりおいしく感じられなくなって、年とともに自分の胃が弱ってきたのかなあって思ってたんですけど、この日、ここのは本当においしく感じました。むしろ以前よりおいしさが増しているような。

あと、ここはトーストもめちゃくちゃおいしい。ちょっと蒸したりしてマル秘な焼き方してるらしい。見るからにおいしそうでしょ~↓ バターの塗りも絶妙。
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ビーフシチューセット 

サラダ、こんな小さなカップだけど、わかめやらマカロニサラダやら、具がたっくさん入ってます。この不況にこの心意気。すばらしい。

以前と変わらなくて、いやむしろ更においしくなって感動したっていうことは近年なかった。不況が進んで、いろいろな面で削減してサービスや味を低下せざるをえないところが多い中、「変わらない」というだけで感動ものだけど、「更においしくなった」というのはすごい。


「丁寧な仕事」というのは、その先にいる相手のことを大事にしているということ。
人は、大事にされて初めて心を打たれるのだと思う。
雑な仕事に会うと悲しくなるのはその逆パターンだ。


この店はこの先も大丈夫だろうと思った。ずっとなくならないでほしい。
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by brandaffodil | 2009-09-25 10:34 | 東京 - My Home Town


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