さよなら ラプンツェルのお城

引越し前夜なのだ。

大好きだったこの部屋にもう二度と入ることも、この窓からの眺めを味わうこともないのだと
思うと淋しい。

この、アパート入り口から下の通りにつながっている石の階段を見下ろすことも。
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この石段の下のほうには大きな桜の木があって、春には私の部屋を贅沢なお花見の
特等席にしてくれ、秋には赤・黄・緑が混ざる印象画のような紅葉を見せてくれた。

斜め下のお宅には池があって、ものすごく静かなこの辺りの夜に、心地よい水の音を
響かせていた。
真下のお宅は文豪の軽井沢の別荘?と思わせるような、赴きある木造の古い屋敷と
たくさんの木が生い茂る涼しげな庭を私の窓の眼下に展開していた。
(私の部屋で座って窓を見上げた時に、空以外に唯一見える木はこの庭のものです)

都心で、こんなに静かなところ、そして眺めの良い部屋はそうそうないだろうな。

そんなお部屋での最後の晩餐は豪華に。
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何のことはない、冷凍庫の整理をしていたら出てきた鰻を最後の冷凍ご飯にのっけたものと
これまた冷蔵庫に残っていた野菜を片っ端から入れた味噌キムチチゲ・どんぶり1杯分。
(実は数日連続で食べている・・)

明日は、同じく、残っていた野菜と肉を入れ込んだクリームシチューの朝食が待っている。
もう飽きた。冷蔵庫の整理もラクじゃない・・

そして、引越し直前になってバタバタ・カリカリしているというのに、こんなものまで
作ってしまいました。
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アップルパイ。
買い置きの冷凍パイシートの存在に気づいた時、ちょうどりんごが目に入ってしまった...
何をやってるんだ私はこの夜中に。

仕事の出来る人の引越し話を聞くと、やっぱり引越しの段取りも上手にやっている、と
常々感じていた。
私は何度やっても、引越し上手になりそうもありません。
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by brandaffodil | 2005-11-10 23:29 | 日々のこと


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