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さよなら 交通博物館

秋葉原は万世橋のたもと、交通博物館が明日、長い歴史の幕を閉じます。
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小さい時、何度か連れて来てもらった思い出の場所です。


さよなら 交通博物館_d0000135_2138580.jpg大人になってからは行くこともなかったけど、なくなる、となると切なくて、最後に見ておきたいと思いました。

なくなるというか移転らしいんですが、昔のターミナル駅だった万世橋駅の一部分を利用した交通博物館の姿はこれで見納め。


閉館を知ったのは秋葉原駅に貼ってあったポスターだったのですが、それがまた良かった。

男の子が、交通博物館の入口にある本物の蒸気機関車の前に立っている古い写真風のポスターで、謳い文句が、「キミがあの時、帰りたくないといって泣いた場所です」とかっていうの。
泣ける~~~

さよなら 交通博物館_d0000135_2158249.jpg閉館イブとあって、大混雑。昔の少年たち、そして鉄ヲタっぽい人がかなり多い。
電車の切符の自動販売機みたいな機械で入場券を買う。
そういえば、自分で切符を買ってここに入るのは初めてだなあ。。


まずは圧巻の鉄道模型。これだけ大きいのは他の場所ではそうそう見られない。
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今日最後の16時からの説明付きエキシビジョンにちょうど間に合ったけど、ものすごい人が周りを全部取り囲んで、まったく見えない。

人に囲まれて真っ暗な視界で、説明だけ聞いてたら、終盤に来て、前に立ってた人が抜け出た!やった~ 段に登れて、バッチリ見える!

東京駅に見立てたターミナル駅と、大きな車庫が中央にあって、
そこから発車する在来線、特急。 説明がまた面白い。
夜になると貨物車や夜行列車が。
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さよなら 交通博物館_d0000135_10403896.jpg最後に、満を持して王者・新幹線の登場!歓声が上がる。

(近くで取れなかったので、これは展示室の→)


さよなら 交通博物館_d0000135_2215950.jpg30分のエキシビジョンが終わって、列車が全部車庫に入っても、みんなその場を立ち去れないでいます。
明日はもっとなんだろうな・・・


2階は船舶、3階は航空関係や未来の交通。

模型満載なのはもちろん、シミュレータの付いた運転席(操縦席)なんかもたくさんあり、
実際に入れる電車やバスの車体や飛行機のキャビン内の再現、食堂車を模した
軽食堂「こだま」があったり子供心・大人心も鷲づかみの、シュールな場所だったのでした。

うちのダンナさんはメカおたく、私(元旅行会社勤務)は路線とか電車・飛行機の銘柄好きなので、けっこう興奮。
旅行会社時代は、飛行機を見にわざわざ空港に行ってました。(今でもたまに・・

なるほど、小さい時に見て、「好き」と思った方向に育って行くもんなんですね。
だから子供にはいろんなものを見せて触れさせてあげるといいのですね。

そんなことに思いを馳せているうちに、あっという間に「ほたるの光」が流れ始め・・・
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わが心のふるさと・大原へ行く房総特急「わかしお」の姿も。
さっきの説明で言ってたけど、青は海、白は波、黄色は房総の花・菜の花を表しているんだそうです。

ほたるの光はいよいよボリューム大、車掌さんの格好をした館員の人たちも複雑な表情でお客さんを出口へ導きます。彼らも、ここでのこの仕事は明日で最後・・

さよなら 交通博物館_d0000135_2230516.jpg階段のところで、小さな男の子が
「帰りたくなーい」と大泣き。
ポスターの通りだね。
でも、もう次に来てもここはない・・

入口のところにある
本物の新幹線の顔の部分の前で
立ち去りがたい人々が写真を撮る。

さよなら・・

そして。


さよなら 交通博物館_d0000135_22492451.jpg小さい時に連れて来てもらった時と同じように、
「肉の万世」本店で、お子様ランチ・・・ではなく大人の洋食を。
やっぱ私はアキバでも、こっち方面に「萌え~~~」
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窓から見える、交通博物館。そして入ってくる中央線。
さっきの説明では、中央線のこのオレンジ一色の車両ももうすぐ「新しい仲間に交代」予定だそうです。
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店を出ると、霧に霞む薄暮の万世橋を、街灯が浮かび上がらせている。
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歴史は常に新しい方へ移り変わっていくけど、終わりというものは寂しいものです。

また一つ、小さい頃の思い出が、思い出の中だけに残るものとなってしまいました。

肉の万世にはまた行こうっと。


交通博物館は、鉄道博物館に名前を変え、2007年10月にさいたま市にオープンだそうです。



※ちょっとセンチメンタルな長いレポートにお付き合いいただきありがとうございました。
by brandaffodil | 2006-05-13 22:17 |


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